World for Two ~ふたりが作り出す世界~
今回は当ブログ初のスマホゲー紹介です。
こちら。
World for Two
公式サイト
Apple Storeはこちら↓
公式サイトではジャンルが明記されていませんが、アドベンチャーゲームでいいのかな。
このゲームの何がいいかって、まずドット絵とBGMの美しさが素晴らしい。
特にBGM。サントラもあります。
ストーリーとしては、
ひとりのアンドロイドが、生みの親である博士とともに
地上に生命あふれる世界を取り戻す
というごくごくシンプルなものです。
ポストアポカリプスに分類されると思いますが、画面の鮮やかさと穏やかなBGMのおかげか、なんとなく雰囲気が明るく感じられます。正直、サムネを見ただけだと人類が滅んでるとは思えません。
春に紹介しようと思ったのもそのあたりが理由です。
新年度早々に人類滅亡してるゲームを紹介するのもどうかと思いましたが、そもそも1月から市街戦のゲームを紹介してる時点で手遅れだった
ストーリーは完全に一本道で、エンディングもひとつだけです。
何回も周回してやり込むというよりは、世界観と音楽を味わうゲームですね。
「プレイする絵本」とでもいいましょうか。
システムとしては、まず”星の火”というエネルギーを採取して
これを元に機械で人工DNAを作り、
これを元に機械で人工DNAを作り、
これから生物を生み、
生み出した生物からさらにDNAを採取してかけ合わせ、新たな生物を生み出していきます。
生物からDNAを採取する前には、こういった簡単なパズルがあります。
下の色に合わせて、上の色をスワイプして選びましょう。
進めるとだいぶ恐ろしい生物も出てきますが、戦闘や襲撃要素はないのでご安心ください。
生み出した生物の関係性は、メニューの"BOOK"から樹形図で確認できます。
これを見ながら、次はどのDNAを組み合わせていくか考えましょう。
後半は総当たり戦みたいになっていきますが、この樹形図をすべて埋めなくてもクリアできます。
レビューを見てみると、この過程を「作業ゲーでつまらない」と感じる方もおられるようですね。
早く先を見たい方は、メモを取るなり、表を作って管理するなり、少し工夫しながらやっていくといいかもしれません。
私はこういう試行錯誤が割と好きなので、
「この生物とあの生物を組み合わせたら、○○が生まれるんじゃないか?」
と予測して試して(そしてだいたい失敗して)遊んでいました。
ゲームの中くらいは、失敗する楽しみを味わいたいんですよね。
合間に挟まるアンドロイドと博士の反応がいちいちかわいくて和みます。癒される……。
導入が終わると、博士はヘルプ・ヒント要員になります。
このテキストも機械的でなく、アンドロイドと自然に会話してる感じが絶妙でとても良いです。
ちょっとした小ネタとしては、主人公のアンドロイドのコメント群でしょうか。
たまに、こういった道端の構造物や植物などに対してコメントをくれます。
▽マークが出たら調べてみましょう。
ゲーム内で行ける4エリア全てに、何かしらコメントしたり中に入れる場所があります。生物創造が行き詰まったら、うろついてみるのもいいのではないかと。
ストーリーが大きな割合を占めるゲームなので、今回のご紹介はあっさりめで。
ゲームに物語性を求める方、SSを見て「この雰囲気、好きだな」と思った方なら、おそらく後悔しないでしょう。
これだけのクオリティで、広告が全くないのも素晴らしい。世界観にどっぷり浸れます。
Switchにも移植されています。こちらはアプリ版にない特典がいろいろついて、1400円(税込)。
Switch版と同じ内容で、2021年中にPC版も出る予定だそうです。こちらを待つのもアリですね。
2021/5/15に作中BGMのコンサートも行われるようなのですが、緊急事態宣言明けなのでちょっと心配……。
【5/7追記】緊急事態宣言が延長されてしまいましたが、対策をして開催されるようです。
この音源でのサントラもできればほしい……。
エンディング後の創造の余地が大きいので、いつかこの世界の続きを見たいなとも思います。
あの二人と世界がどうなっていくのかが見たい。
プレイヤー個々人が想像するのも楽しいんですけれどね。