人生で一番大事なのは思い切りと諦めである。

会社員からドロップアウトした物書きが、好きなときに・好きなことを・好きなように書き溜めていくブログです。

Endzone - A World Apart ~地上にはびこる放射能とレイダーズに屈しない~

今月のご紹介は、Twitterでもあれこれ言ってたこちら。
2021/3/18に正式リリースされたばかりのシミュゲーです。
 アーリーアクセス開始直後は不評も多かったそうですが、一年かけてフィードバックの反映とアップデートを繰り返した結果、かなりの好評価を得るようになりました。
 
簡単にいうと、かの有名なBanishedと、先日ご紹介したFrostpunkを合わせたようなゲームだと思います。
 
 
 
というのも、BanishedとFrostpunkをやっていて
 
「これ不便だな」
 
と思ったところが、Endzoneではほとんど解消されているんです。
例えば倉庫類は、一つ一つ事細かに収納するものを決められます。
 

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カテゴリ指定もあるのが超親切。
 
 
建物の場所を指定するときにグリッド線が表示されたり、
 

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木こり小屋などの資源を回収する施設は、対象範囲を自由に動かせたり、
 

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建物が周囲に与える影響や土壌湿度、放射能汚染度などはヒートマップで視覚的にわかりやすくなっていたり、
 

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セーブファイルにメモを付けられたり、

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最も感動した機能
 
……といった感じで、非常に細かいところまで視覚化されている&自由に設定できる点が多いんです。
多分Endzoneの制作スタッフは、町づくりゲーの有名所をかなりやり込んで作ったんでしょうね。
 
当たり前かもしれませんが、他のゲームメーカーで「その仕様は不評だったのになんで実装したの?」という例を稀に見かけますので……。
 
 
 
世界観としては、
 
「とある場所の原子力発電所が爆発し、地球全体が高濃度の放射線で汚染されてしまった。
僅かに生き残った人々は地下に”エンドゾーン”という隔離施設を作り、そこで150年間細々と暮らしていた。
地上が安全になったかどうかを調査し、再び太陽の下で人類が繁栄するために、プレイヤーたちは努力を重ねていく」
 
という感じです。もしかしたら「現代版ノアの箱舟」なイメージで作ったのかな。
個人的にはエンドゾーンを作る過程もやってみたかったです。今後DLCで追加されそうですね。
 
 
 
 
チュートリアルが長い分しっかり作られているので、一通りやればだいたいのことはわかるようになっています。
正式リリースでレイダー(襲撃者)と防衛設備が追加されたため、アーリーアクセス中にチュートリアルをやっていた方も一度見ておくといいかもしれません。
私はチュートリアルをやらずにいきなり「やるかやられるか」のシナリオをやって見事に失敗しました。
 

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いつかそのアゴを割ってやりたい
サバイバルモードだと物資を渡して帰ってもらえますが、「やるかやられるか」だと交渉すらできません。悔しい。
 
 
 
 
チュートリアルが終わった後に何をしたらいいか思いつかない場合は、シナリオモードからプレイするといいでしょう。
シナリオモードは
 
・制限時間のない長期的な目標
・都度表示される細かなクエス
 
の二つを軸に進めていきます。この記事を書いている時点では10種あり、難易度も豊かです。どれが簡単・難しいかは各プレイヤーによるかと思います。
 
個人的には、
「賭け」
あたりが割と難易度が低いかと。
 
難しく感じた……というかまだクリアできていないのは
「砂漠の花」
「雨期」
「やるかやられるか」
です。
 
シナリオ選択時に表示されるのは長期的な目標なので、きつそうに見えますがゆっくりやっていきましょう。
たまにランダムで事故が起こり、施設が壊れることもあります。一種類につき2軒以上、あるいは似たような機能の施設があればそれも建てておけば安心できるでしょう。
 
 
この作品で一番特徴的、かつどのモードでも共通なのは、放射能を常に意識しなければならないこと。
基本的にほとんどの雨が放射能汚染されているので、大なり小なり住民に影響を及ぼします。
水が汚染されていれば畑や果樹園も汚染されていきますし、それが積み重なると不妊率も増していきます。そしてジリジリと人口が減っていく……。
それに対してハーブで対抗するのが欧米のゲームらしいというか、なんというか。もしこういう設定の作品を日本やアジアで出すとしたら、どんな対抗策にするんでしょうね。
 
予防策も用意されているので、進めば進むほど除染の手間は減っていきます。基本的には。
 
 
 
 
住民は最初何の職にも就いていませんが、その状態でしかできない仕事もあります。
「タスク」というカテゴリの仕事で、指定した円範囲内の資源を収集するものです。
 

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タスクは採取系施設より範囲が小さいです
 
 
収集対象は全て・木材・植物(ハーブと食べられる植物)・廃材の4種類。一つのタスクで最大4人働けるので、「住民」の人数はできれば4の倍数にしておきたいところ。
といっても、他の職に就いている人が亡くなった場合、「住民」がいれば自動で引き継ぐ仕様のため、人数を維持するのはなかなか難しいですが……。
 
タスクは、ある程度集落が大きくなってきてからも役に立ちます。
 
「この辺に新しい建物を作りたいけど、木が邪魔だなー。
でも木こり小屋の作業エリアを移動させるほどの面積じゃないな」
 
あるいは
 
「食料が足りなくなりそう。森はあるけどいちいち採集小屋を建てるのも無駄だなぁ」
 
「取引で資材を出しすぎた……一時的に埋め合わせしたい」
 
そんなときに、ちょっとした補助として運用できます。
 
 
水は基本的に、そのへんにある水たまり(池?)から汲みます。このゲームが具体的にどこの国を舞台にしているのかわかりませんが、川や海が全くないので、内陸部であることは間違いなさそうです。
シミュゲーだと交易要素はだいたい川か海経由なので、それらが全くないのは珍しいですね。
 

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真ん中あたりの黄色い線で囲まれてるものが桟橋です
まず桟橋がないと水が汲めないのでこれを建て、汲んだ水を貯水槽に貯め、炭に余裕が出始めたあたりで給水塔にグレードアップします。
あとは人口に合わせて給水塔と水汲み職人を増やしていけばOK。
 
 
 
 
 
 
他の町づくり系と比べると、Endzoneは比較的住民や登場人物の反応が多いところが特徴かなと思います。
プレイヤーは「チーフ」と呼ばれ、何か要求があるときには
 
「○○が足りないので、■■を建てて作ってください」
 
というように、具体的に何をしてほしいのかちゃんと言ってくれます。
「シミュゲーは初めてで、何をすればいいのかわからない」という方にも優しい作りだと思います。
 
また、「評議会」という建物を建てると、ここに住民からの要望が集まります。
”目安箱”をイメージすればわかりやすいでしょうか。
 

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ここの要望を聞くかどうかはプレイヤー次第です。いついつまでに受けなければいけない、という決まりはありません。
受けた後で反故にするとがっかりされて幸福度が下がり、それが積み重なると出生率の低下や寿命の短縮を招くので、できるものがなさそうなときはスルーもありです。
ただし、「研究」とついているものは余裕があれば受けたほうが得です。普通に研究したときと結果は同じですが、「要望に答えた」ことになるので。
 
 
 
 
この手のゲームでおなじみの交易要素もあります。
交易所を建てると、商人が気球で飛んでやって来ます。
「……放射能汚染された雨が恒常的に降る状況で、空を飛んでも平気なものなのか?」とツッコミたくなりますが気にしないでおきましょう。汚染されてない雨も極稀に降りますし。
商人によっては汚染されたものを平気で持ってきますが。
 
交易は物々交換です。
商人によって取り扱う商品と、交換してくれる物品が違います。
相手にとって少しだけ有利な条件で取引すると、好感度が上がり、次回の訪問時によりいいものを持ってきてくれます。
具体的には集落にまだない植物の種や家畜、知識などです。その分多くのものを要求されますが、手っ取り早く集められるのが大きなメリットです。
逆に言うと、好感度をすぐに上げると難易度が下がってしまうので、ゆっくり上げていくことで調整できます。
 
商人たちの喋り方も個性豊かで楽しいです。
 
道具や金属、廃材をよく持ってくるお調子者・ロルフ。

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好感度高くても低くてもテンション高くてがめついおっちゃん。

君のような正直な奴は大好きだよ。

 
このゲームは全体的に日本語訳の質が高いのですが、商人のセリフが最もそれを感じられる部分だと思います。
正式リリースでボイスがついて、商人たちはより愉快になりましたねw
 
 
 
 
 
 
 
 
資源や知識・技術を身につける方法として、「遠征」も欠かせません。
場所によって得られるものが違うので、効率よくプレイしたい方は一周目で逐一メモするのがいいでしょう。
 
同じ名前の施設でも、
 

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こんな風に中身が違うこともあります。ここはThis War of Mineとちょっと似てますね。
上のケーキ屋のように「この廃墟は特に見るべきものはありませんが~」と書かれているところは、探索せず物を拾ってくるだけなので、遠征の準備が必要なく、すぐに行って帰ってこられます。
下のケーキ屋のように探索必須な場合は、携帯食や装備品類を準備しないといけないので、出発までに少し時間がかかりますが、その分得るものも大きくなっています。
集落の状況に合わせて、どこへ行くのがベストか判断していきましょう。
 
 
 
 
 
正式リリースされたばかりなので、これからの改善・追加要素にも期待が持てるゲームだと思います。
個人的には
 
・家畜に羊がほしい
・繊維類や木材で工芸品を作りたい
・工芸品を使って他の集落と交易したい(遠征の延長のような感じで)
・Banishedにあった「建物の有効範囲を表示したままにする機能」がほしい(特に灌漑施設)
・他の町やレイダーズの拠点を探したい 
 
こんな要素が実装されたらいいなと思いますが、なくても充分楽しいですし。
世界観にハマれそうな方は、ぜひ。