Coffee Talk~飲み物と街角の物語~
ただでさえ5月病だなんだといわれる時期なのに、今年はいろいろとしんどいご時世。というわけで、今回も癒しゲーから選びました。
こちら。
Coffee Talk
各種コンシューマー版もあります。こちらでご存じの方も多いでしょうか。
これもWorld for Twoと同じくアドベンチャーです。
しかし種族間の軋轢がないわけではなく、普通の人間と同じような悩みも多々登場します。
主人公(デフォルト名なし・男性)は、夜だけ営業するカフェのマスター。
シアトルに暮らす人々の悩みを聞き、あるときは自らの意見を言い、またあるときはお客さん同士の仲介・仲裁に入るなどして、町の物語を見守ります。
ゲーム進行は
一日に2・3人の客が訪れ、
彼らのオーダーに応じて飲み物を作成・提供し、
しばらく会話を楽しむ
の繰り返しです。
飲み物の作成は選択式です。
材料のひとつひとつの配分までは操作しないので、難しくありません。
上から順に
ベース
メイン材料
サブ材料
を選ぶだけです。
最初は数種類しか選べませんが、すぐ増えます。
ストーリーが肝のゲームなので、序盤に出てくる人々を少しだけご紹介しましょう。
カフェ一番の常連・フレイヤ。
主人公とは長い付き合いらしく、会話の節々から良好な関係がうかがえます。
ヒロインというよりはサブ主人公といった立ち位置。
ルア(右)とベイリース(左)。
彼らは「あるある」だけれども解決が難しい状況にあり、主人公たちに幾度となく意見を求めてきます。
ガラ(右)とハイド(左)。
ガラは種族特有の悩みを解決するため、たびたび主人公へ相談している様子。
他にも数名登場しますが、それはプレイしてからのお楽しみということで。
そしてこのゲームのもう一つの楽しみ方が、2種類のエンドレスモードです。
ひとつは「フリーサーブ」。その名の通り、自由に飲み物を試行錯誤できます。
フレイヤが何でも美味しく飲んでくれるので、廃棄せずガンガンいきましょう。
もうひとつは「チャレンジモード」。いわゆるタイムアタックです。
オーダーに沿ったものを提供できれば残り時間が増え、そうでなければ減ります。
最初は簡単な組み合わせですが、
次に飲み物の名前を指定されるようになり、更に進めるとわかりにくいオーダーに……。
プレイ体験とは直接関係ないけれど、このゲームで他に特筆すべきポイントがあとふたつあります。
ひとつは言語展開の幅広さ。
リリースしてからしばらくの間、毎月のように新たな言語へ対応していました。この記事を書いている時点では、なんと11言語あります。
母国語で一通りプレイしたら、他の言語でプレイしてみるのもいいかもしれません。
もうひとつはクリア後のエクストラ(おまけ)の充実っぷりです。
この中に登場人物たちのサイドストーリーを描いたマンガがあるのですが、なんとこれも各国語に対応しています。
当初は英語しかなかったんですけれども、少しずつここも翻訳対応されていきました。もちろん日本語でも読めます。
これはネタバレ全開になってしまいますので、伏せておきます。
「ボリュームたっぷり」というゲームではありませんが、
・一日ごとの物語が短く、区切ってプレイしやすい
・やりこみ要素としてタイムアタックがある
・程よい量のコレクション要素
・和むBGM
・密かな二周目要素
など、バランス良くまったりできる作品だと思います。
戦闘系じゃないゲームをお探しの方、物語を楽しみたい方、ちょっとほんわかしたい方におすすめです。
特にアラの見当たらないゲームなので、要素の追加よりも続編や姉妹作を期待したいところ。
似たようなシステムでバーテンダーバージョンが出ないかなあ、と楽しみにしています。カクテルの種類は膨大にあるので、プレイしやすいボリュームに収めるのが大変そうですが。